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オーガニックカラーズ|Organic Colors

「色からのメッセージ」第12話 心を健康にする色

第12話 心を健康にする色


色には健康、安らぎ、幸福感、身の安全に作用するエネルギーが存在することが判明しています。今回は色のエネルギーがどのような心理的・生理的反応と効果を生んでいるのかについてのお話です。


ハワイやカリフォルニアなどの温暖な場所では、明るい色の洋服がよく売れるそうです。青い空、青い海、緑の木やたくさんの色の花々など、目に映るたくさんの色が人々の心を明るくするために、選ぶ服の色も明るい色を選ぶと言われています。勿論これは性格的にも明るい人が多い、ということを意味します。反対に雨の多い地方や、太陽の日照時間の短い場所では、黒、茶系、グレーなどの色の洋服が売れるそうです。これは車の色にも同じことが言えるそうです。このように目に映る「外界の色」も私達の心に大きな影響を与えているのです。


N.Yのロックフェラーセンターの服飾デザイナー、レーモンド・ツウィフォート氏は、着る服の色によって心理的、精神的な問題を効果的に改善できると信じ、早くから紳士服に色を応用しはじめた人です。赤は男を強くし、勇気を持たせ、黄色は楽しい気分にさせ心配事をなくします。オレンジは協調性を高め、緑は安定した気分を保ち、青は爽快さを高める、ということに気づいた彼はこれらの色を紳士服に使い、ニューヨークで働くビジネスマンから絶大な支持を得た人です。


彼は黒いスーツは「死の色、悲しみの色」と注意を促しました。そしてグレーや紺のスーツを着たときはネクタイやシャツ、ベルト、ソックスなどに必ず色を取り入れたのです。これらの色のエネルギーが相手に好印象を与えると共に、洗練された雰囲気に一役かっていきます。この色の効果で仕事に大きな実績を残したビジネスマン達は、色を身に着けることにより自分自身が明るくなり、ポジティブになり、笑顔が増えていることに気がつきます。「色を着る」ことで周りにも好印象を与え、自分自身も明るくなり、性格まで変わったと述べています。


彼はお年寄りにも色を使った洋服の実験をします。鮮やかな色のジャケットを着て、靴やベルトに赤を使い、寝るときにも明るい色のちょっと派手なパジャマを勧めました。この効果は絶大なもので、お年よりは大変若返り、「何かを始める」人が増えたそうです。70歳を過ぎた女性がピンク色の頬紅と口紅をつけただけで、その日の笑顔の回数が増え、女性ホルモンの分泌が活発になった、という結果も報告されています。


タイガーウッズがトーナメントの最終日に赤のポロシャツを着ることは有名ですが、赤は自分にも他人にもエネルギーを与える色です。お子さんが元気のないときは赤色の洋服を着せるだけでエネルギーを取り戻すとも言われるほどにパワーのある色です。また10歳前のお子さんには黒色の服を着せないで、明るい色の服を着せることも重要なポイントです。


赤は人を行動に駆り立て、緑は安らぎの気分を強めます。ロンドンのテムズ川にかかるブラックフライアー・ブリッジは黒く塗装されていた頃は自殺の名所で有名でした。橋の色を緑に塗り替えてからは、自殺者は三分の一に減ったそうです。


また、アメリカの凶悪犯ばかりを収容している刑務所の壁を薄いピンク色の壁に塗り替えたら凶悪犯がおとなしくなったそうです。ピンクのもつ優しい愛のエネルギーが囚人たちの心に、知らず知らずのうちに影響を与えていたのです。


サンフランシスコ州立大学では色を使った成績アップ学習法として、モノクロでなくカラースライドを使っているそうです。同大学のデザイン部での色の実験によると、照明を消し暗くした講堂でスクリーンに図表が映し出されると、殆どの学生が眠ってしまったそうですが、緑のスライドを使ったときは40%得点がアップしたそうです。緑色は脳下垂体を刺激し、交感神経に有益な色です。


病院や診療所でも色を使った効果に注目し、取り入れているところが増えてきました。

青は感情を穏やかにする色なので、手術後の回復室や暴れる患者を沈静させるのにも使われています。また、テキサス州にある連邦麻薬中毒者更正病院では情緒の回復に合わせて患者を違う色の部屋に移動させる、という色を使った更正の方法をとっているそうです。


私たちが毎日の生活の中で選ぶ洋服、靴、アクセサリー、部屋のカーテン、クッションなどの小物の色を上手に使いこなすことで、劣等感や落胆の気持ちを無くし、希望に満ちた毎日を過ごすこともできるのです。色の持つ大きなエネルギーを是非味方につけてくださいね。